公害克服から環境産業まで
無数の煙突から昇る煙、七色の煙と呼ばれ、北九州繁栄のシンボルでもありました。しかし、工場から排出される煙で大気汚染が進み、八幡の城山地区では昭和40年に日本一の降下ばいじん量を記録し、水質汚染も深刻で、工場の未処理水や生活廃水により、洞海湾にはヘドロが堆積、深刻な環境汚染の街でした。そんな中、昭和38年に誕生した北九州市は行政の課題として公害克服を掲げ、市民と市、研究者が一体になった取り組みを展開。市民は汚染調査や公害反対運動を始め、市は企業と協定を結び工場からのばい煙や工業排水の規制を強化、企業は集じん機の設置や所上省エネルギーを徹底するなどしました。そうした努力の結果、北九州は青い空と海を取り戻す事が出来ました。そして今、環境を視点に新たな取り組みを始めています。公害防止技術は公害に苦しむアジア諸国への環境国債協力という国際貢献に生まれ変わりました。又新たな産業分野として、環境関連産業に着目。若松区響灘地区にリサイクル産業を中心とした環境産業・技術開発拠点を整備する北九州エコタウン事業を進めています。公害の街から環境先進都市へ。21世紀を見据えた北九州の挑戦は続きます。(平成12年1月15日市政だよりより)
現在整備中の物流基礎あれこれ
門司鉄道コンテナターミナル 平成14年
門司鉄道コンテナターミナル 旧操車場跡地(門司区)に鉄道貨物の取り扱い拠点の整備にかかった。港に近い利点を生かし、鉄道輸送と海上輸送とを組み合わせたシー・アンド・レール輸送にも対応できるように海上コンテナ取り扱いホームに作る。平成14年完成予定。
ひびきコンテナターミナル 平成15年
海上輸送は大型コンテナ船での輸送が中心。その大型コンテナ船が寄稿出来る水深15メートルの岸壁を持ったコンテナターミナルを若松区響灘地区に整備中平成15年度完成
北九州空港 平成17年
現在の空港に替わる新北九州空港は北九州京筑地域の沖合3kmに浮かぶ海上空港。大きさは現在の訳3倍、2500mの滑走路1本。24時間運用も可能。他の空港で出来ない深夜・早朝便や貨物専用機による輸送などを検討中。この空港島は潮の流れの速い関門海峡に多くの土砂がたまって船の航行に支障をきたさないよう、浚渫した土砂の処分場を活用したもので建設費用が安いという特徴がある。
東九州自動車道 平成17年完成
新北九州空港開港と一緒に一部だけど開通する。将来、東九州自動車道が全線開通すると大分まで約1時間半。北九州市が物流拠点都市になる大きな力となる。