平尾台・秋 2009年10月25日(日)
9時40分のカルスト号に乗って。乗客4人(8人乗り)で、石原駅からさらに3人。中谷の乗り場はきちんと整備されていた、これなら土日、いつでも気軽に来れるなあと、2年ぶりくらいで不安だったのが解消された、空は灰色になってるけど・・・(^^ゞ 自然観察センターから、見晴らし台まで歩き、紫のセンブリのある草原へ、足元が見えないほど生い茂っているササの葉の道を歩く。人が歩いたちゃんとした道筋が出来てるのでこのあたりは少しも不安ではない、平尾台には大勢の人たちがハイキングを楽しむために来ている。ロッククライミングの装備をした女性3人に、車止め付近で出会った。 秋の平尾台、白いススキをなびかせる柔らかな風、空が青いと申し分ないけどと思いながら歩きはじめてすぐ、センブリがあっちにもこっちにも散らばっている。写真を撮るにはカヤや雑草が邪魔するけど、おびただしい量のセンブリにびっくり。昨年見たより倍くらいの量だ。石がごろごろして歩きにくい道まで行かずに、いっぱい写真が撮れたが岩陰の行きにくいところの方が色がきれい、道端のは日が当りすぎてか、もう終わりなのか白っぽくなっていた。ウメバチソウもハバヤマボクチもないが、アキノタムラソウ、リンドウも咲いていた。 ウメバチソウは、昨年も大量に咲いてる場所を知ってるが、ひとりで行けるかな心配だけどと思いつつ、まずは茶が床で昼食をする。 膝は本調子でないので、今日は湿原への道へは行かないことに決めてはいたが、たくさんのハイカーが、列をなして歩いて行くのを見ると心穏やかでない。 空は薄い雲に覆われてほとんど青空が見えないがハングライダーがふわり、ふわり飛んでいるのが見えた。 |
ウメバチソウの咲く丘を歩き出す、少し前を20人くらいの人が歩いているのに気がついたので、目に付いたウメバチソウ一輪の前で椅子を出してじっくり写真を。座るのも膝が痛くてなかなかだけど、座ってしまえば楽なので。ウメバチソウもセンブリも背の低い花なので、撮るのは難しい、私のように何の知識もないと特に・・・ 人の声がだんだん遠くになった、いつも途中まで行って引き返す丘だけど、今日は先まで行ってみる気になってどんどん歩く。センブリも通り道に咲いてる、ウメバチソウは丸い白いつぼみが草むらに無数に広がっていて、来週来てもいい頃かも知れないと思う。 途中の石の陰でお弁当を食べてるご夫婦に突然出会った。下に降りれるか確認して安心して下へ下って行く。茶が床と鍾乳洞への分岐点が遠くに見えるので、位置の確認は大丈夫、なんだ、簡単じゃんなんて思いつつ。広い草原を一人で歩くなんてとてもできないがここは大丈夫なところだ。もうすぐ道に出るかなと思う途中でもお弁当を広げてる夫婦連れ、言葉を交わして、前を横切った。茶が床から400メートルの距離だということが標識でわかった。車道に降りて、見晴らし台まで10分ほどの道だが慣れない初めての道はなんだか感じが違う、大きな石がたくさん。 |
14時15分の帰りのカルスト号まで時間があるので、平尾台の郷で時間をつぶすことに。 歩きだしたら、声をかける人がいる、朝のカルスト号で一緒だった女性。 で、二人で20分ほどかけて歩いた。初めてのところらしい彼女はちょっと疲れ気味の様子だけど茶が床まで歩き、ハングライダーが大きく見える場所まで行ったと言っていたからずいぶん歩いてるようだけど・・・なんだかよくわからないがまあ、連れが出来ておしゃべりも楽しい。何度かきたがいつも門がしまっていて初めてという彼女、そんな人もいるんだなと不思議。 2時15分のカルスト号を待つために表へ出たら、「あの人たち、歩くって言ってた人ではないかしら」と言うので見ると、朝、石原駅で降りた夫婦連れ。運転士が声をかけたが歩くと言われたと言っていた人たちだった。 石原駅から平尾台まで歩いた経験のある私は人ごとではなかったが、車内はその話題でひとしきり賑わった、車内には7人乗ってたから無理に声をかけなかったのだろうけど、平尾台への車道を歩くのは大変だったろう。 「どうでした?」「いや、大したことはなかったですが、車が多くてね」「そうなんですよね、 車が通らなければ登りは楽しいかもしれませんが」などと言葉を交わした、横浜から来たと聞いて、またもびっくり。疲れた風もなく、まだ50代の年代の人たちだったが。 カルスト号にはすでに6人の乗客で私たちが乗り込んだら車内はいっぱい。乗ろうとする二人に、運転士は後1時間したら来ますなんて言ってる。 何にもわからない横浜の人たちはただ、はあとかもう一時間待つつもりのような気配なので、「タクシー呼んでもらえるんでしょ」と思わず言ってしまう。補充のタクシーを呼ばずに済ませようと言う態度が見えたのでついつい。 で、10分後に乗り合いタクシーと同じ料金でタクシーが来ることが成立して出発。でないと同じ場所で待ってた人たちに対して申し訳ない。そのタクシーに下る途中で行き合わせた。平尾台観光のタクシーも大変、割に合わないかもねえと思う。 来る時聞いたら石原駅から3千円弱かかるとか。小さな無人駅にタクシーがいつも2,3台たむろしてるがどれくらいかかるの気にかかっていたので、聞けて良かった。どうしても行きたいときはそう高くない値段だと思う。 中谷から、快速で平和通り、乗り継ぎもすぐ来て3時半帰ってきた。 カルスト号往復1200円。中谷からのバスは、グランドパスだから今日の交通費の出費はこれだけ。 |
紫センブリ ムラサキセンブリは二年草で、10~11月頃開花。「煎じて千回振り出しても苦味がなくならない」と言われる健胃剤の薬草とは別。紫色を帯びた花で高原の粘土質土壌地で草丈の低い草地や路傍などに生育し、センブリより丈が高く、50センチにもなる。リンドウ科。 ウメバチソウ 山地や平地の湿地に生える多年草です。花は梅鉢の紋に似ている、ユキノシタ科。きれいな5弁花。花びらと花びらのあいだに 線状の細い葉がある |
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